静岡市水道局指定工事店協同組合とは

上水道・下水道は、私たちが安全・安心・快適に暮らすために欠かせないライフラインのひとつです。普段、道路の地下に隠れてその姿を見せなくても、私たちの生活をしっかり支えています。
それは家庭でも同じ。住宅の水道・排水も壁や天井裏に隠され、建物周辺の土の中に埋められ、ほとんど目にすることはありませんが、私たちの生活にはなくてはならないものです。
静岡市水道局指定工事店協同組合は、そんな大切な水にかかわる配水管や下水道管を造り修繕することで、市民生活を守っている街(葵区・駿河区)の水道屋さんの団体。
組合員は、定期的に行う技術的・事務的な講習会、研修会などに参加し、新技術習得や技術の向上を図り、経営、労務管理、環境などの知識を持って、市民の皆様の安全・安心・快適なくらしづくりに貢献しています。

主な事業

  • 平日夜間、土日祝日の宅内を除く水道や下水の修繕受付及び緊急修繕
  • 漏水の原因となる鉛製給水管の取替え工事
  • 静岡市と「災害時における応急対策活動に関する協力協定」を結び、予想される巨大地震発生時にいち早く復旧活動に従事する体制を整え、市民生活を支えます。
  • 水道関係の他団体と協力して、水道工事技術者の育成を行っています。
    • 給水装置工事配管技能検定会
    • 給水装置工事主任技術者講習会
    • 管加工実技講習会

理事長挨拶

当組合は、1960年(昭和35年)9月に17社で創立されて以来60余年。一時は75社を数えた組合員も時代の荒波にもまれ、幾多の難関を経て現在39社となりましたが、今後も先人の思いを引き継ぎ、水道業界の一員として社会に貢献してまいりたいと考えております。
元号が平成から令和に代わった矢先、未知なるウィルスによるパンデミックの恐怖が世界を襲い、以来2年以上にわたって人々は不安に包まれ、移動や消費活動など生活様式の変更を迫られ、これまで当たり前とされた経済活動全般に対する意識改革が喫緊の課題として対応してまいりました。
水道業界でも、この厳しい時代を乗り越えるため、組合員一人ひとりに経営者として時代の変化に合わせた経営手腕のもと「変える勇気」が求められています。しかし一方で、「安全・安心な水を安定して届ける」ことを使命とするところは「変えない決意」を持ち、社会に貢献していかなければなりません。
そのためには、組合員が一丸となって今まで以上に経済活動を活発化させて経営基盤の強化を図り、市民の皆様が未来に向かい安心して生活できるよう、組合事業を通じて尽力してまいる所存です。

令和4年4月1日
静岡市水道局指定工事店協同組合 理事長
 鎌田 幸太郎

概要

名称 静岡市水道局指定工事店協同組合
所在地 〒420-0803
静岡県静岡市葵区千代田5丁目13番12号
TEL 054-247-3131
設立 1960年(昭和35年9月)
理事長 鎌田 幸太郎
組合員数 39社(令和4年4月現在)

組織図

管工事業を行う事業者で、静岡市葵区・駿河区内に事業所又は店舗を有する者の中企法上の法人

組織図

基本方針

組合運営の健全化と
組合員の経営の安定化を図る。
  1. 経営に関する情報を収集し、組合員の経営の向上を図る。
  2. 組合組織の向上と活性化を図る。
  3. 資材の共同購入及び供給事業を行う。
  4. 上下水道局からの受託事業の遂行と安定化並びに受託体制の強化に努める。
  5. 上下水道局との連携の下、緊急時及び災害時における応急活動に努める。
  6. 上下水道局と共同して「明日への水道協議会」を開催するなどして、組合及び組合員の技術並びに社会的地位の向上を図る。
  7. 大規模な修繕工事に対応するため、建設業許可を取得する。
  8. 組合事業活動への積極的参加に努める。
  9. 清水管工事システム協同組合との協調体制の確立を図る。
  10. 全国管工事業協同組合連合会(全管連)の事業を通し、技術及び経済的地位の向上と経済的地位の安定を図る。
  11. 社会情勢の変化に合わせ、必要により組合組織の改編を図り、事業の見直しを行う。
  12. 地域貢献に努め広報活動を強化する。

活動内容

災害協定について

静岡市と静岡市水道局指定工事店協同組合は、静岡市に大規模な地震、風水害その他の災害が発生し、又は発生するおそれがある場合において、市民の生命と財産を守り、市民生活の安定を図るため、静岡市地域防災計画に基づき、相互に協力して災害応急対策活動を実施する。

災害協定に伴う活動

日本水道協会静岡県支部からの要請を受けた組合は、新潟県中越沖地震で被災した新潟県柏崎市西山地区(柏崎原子力発電所南側地区)の給水本管応急復旧のため人員を派遣しました。

水道週間施設巡回点検整備

「水道週間施設巡回点検整備」は、毎年「水道週間」にちなんで行う組合事業の一環で、施設の水栓・水洗トイレなど、水まわりの無料点検整備・修繕を行っています。

水神社祭

水道週間中には、門屋浄水場で「水神社祭」を催しています。

上下水道フェア

限られた資源を次世代へ残すことを目的に、静岡市主催の上下水道フェアに協賛しています。

組合の歴史

年度 出来事
1960年 9.28 組合設立・梅屋町事務所開設
静岡市が高松下水処理場に水洗便所の汚水放流開始の公示、水洗化工事を指定工事人に民間移管されるに伴い、工事人の受入団体として組合を設立。
使用する諸資材の規格統一と施工技術の向上及び普及を図った。
1961年 常磐町に事務所移転。
1962年 給水工事一部移管 静水会発足。
1963年 静岡市水道部の給排水工事が全面民間移管され、それに伴い施工技術、設計書、設計図面作成、申請書作成の講習ならびに資材の供給事業を毎年実施。
1964年 静岡市の異常渇水緊急事態に際し組合員が献身的協力、静岡市水道部長より感謝状を授与された。
厚生省のし尿処理施設整備緊急5ヵ年計画を遂行するにあたり、水道部からの要請を受け可能処理地区内の水洗化、年間2000戸達成に取り組む。
1965年 150mm以下給水本管工事入札参加。
1966年 青木町(現・寿町)に事務所移転。
配管技能士検定受験準備講習会を毎年実施。
1967年 静岡市水道局指定工事店協同組合となる。
まれに見る寒波により各所に凍結事故が相次いで起こり 市当局の要請に組合員全員が協力し、早期処理に努め各戸に給水した。
1970年 組合創立10周年
中小企業労務改善事業実施。
1972年 静水会創立10周年
1974年 給水、排水工事施工現場の労働安全と市民の交通安全を図るため道路復旧箇所の自主点検ならびに安全パトロールを以降毎年実施。
組合工事部は、静岡市水道局給排水指定工事人規定に基づく指定工事人として、静岡市水道事業及び下水道事業管理者から認可、水道修理並びに計量器取替工事を委託され以降毎年実施。
七夕豪雨にかかわる災害復旧に協力し、静岡市長から感謝状を授与された。
1976年 現在(千代田5丁目)の組合事務所が完成。
静岡市城北下水処理場の運転開始に伴い、処理区域内各戸の水洗化工事の実施にあたり組合に責任施工を委託、組合はこれを受託し工事を推進した。
1977年 第1回水の日および水の週間がはじまる。
1980年 組合創立20周年。
水道局の要請により、異常寒波による緊急給水修繕工事(3363件)を実施。
水道局の委託により下水桝現地調査を実施。
1981年 異常寒波による緊急給水修繕工事(3165件)。
1982年 静水会創立20周年式典。
1983年 静岡市水道事業創設50周年、下水道事業創設60周年の式典で静岡市長から表彰される。
1984年 静岡県中小企業団体中央会主催の組合自主事業(補助事業)の実施を決定。
1985年 10.29汚水搬送実験装置通水式。
1987年 水道局の指導事項を基本に配水管布設工事施工マニュアルを作成。
1988年 10.8新水クラブ結成。
1989年 静岡市100周年事業に協力、静岡市から感謝状を授与される。
1991年 組合創立30周年記念事業の一環で雲仙普賢岳の被災者に義援金50万円を贈る。
1992年 静岡市給排水修繕センター設置。
1993年

静水会創立30周年。

釧路沖地震の被害状況を視察し、釧路市へ義援金30万円を贈る。

北海道南西沖地震の被災者へ静岡新聞社を通じ、義援金を20万円を贈る。

1994年 水道局主催の上下水道フェアに協賛しキャンペーンに参加(以降毎年参加)。
1995年

組合創立35周年。
阪神・淡路大震災にて被災した西宮市の配水管復旧支援。

阪神・淡路大震災の被災者へ静岡市新聞社を通じ、義援金100万円を贈る。

1996年 排水設備計画確認申請書OA化を開始。
1997年 改正水道法施工。
財団法人給水工事技術振興財団へ出捐。
1998年 水道法改正登録制度開始。
2001年

静岡市と災害協定締結。

静岡市・清水市から緊急時における水道水相互応援合同訓練の要請を受け参加。

2002年 閉庁時の路上漏水修繕受付業務を受託。
閉庁時における路上修繕受付業務を受託。
漏水調査及び舗装打ち替えに伴う給水管取替え修繕業務を受託(以降毎年継続)。
2005年 開閉栓メーター交換業務受託。
2006年 配水管の管種変更(耐震化NS管)に伴う技術講習会の実施。
平成18年度静岡県ライフライン防災連絡会合同訓練に参加。
2007年 新潟県中越沖地震応急復旧のため、新潟県柏崎市に派遣。
2009年 組合創立50周年記念式典。
2011年 東日本大震災復興支援のため、水道組合ふれあいフェアを開催し、模擬店の売上金を市社協を通して義捐金11万6300円を被災地へ贈る。
2012年 官公需適格組合(物品・役務)認定取得。
2013年 安否情報確認システムの運用開始。
2015年 水を祭る社の改修工事及び竣工遷座祭を実施。
災害時における資材レンタル機器の協定締結式を実施。
2016年 熊本地震応急復旧支援のため、熊本県熊本市東区外に派遣。
2018年 第58回 全国管工事業協同組合連合会 通常総会・全国大会を静岡にて開催。
2019年 静岡市上下水道局と「水道事故等発生時における応急対策活動に関する協力協定」を締結。
2021年 建設業許可取得。